職種紹介
JOB INTRODUCTION

当社は、東京・丸の内の本社をはじめ、全国各地に事業所を持っています。
どの場所でも、お客様や豊かな未来社会の創造に貢献するべく、目の前の仕事に奮闘する社員がいます。
ここでは、当社の「職種」を紹介します。
同じ職種でも「本社勤務」と「鉱山勤務」で内容の異なる面白さや、専攻との相性を知ってください。

専攻と職種の適正について
MATRIX DATA
技術系総合職
職種/専攻 資源系 土木系 化学系 材料系 機械系 電気系 その他
理工系
文系 その他
資源開発(地質)            
資源開発(採鉱・土木)            
プラントエンジニア            
研究開発      
技術営業      
事務系総合職
営業
管理部門

◎…最も適している ○…適している

技術系総合職
(地質職)
日本・世界各国を
渡り歩く地質調査集団

本社勤務

地質職の社員が勤務している部署は、主に本社資源開発部資源開発課です。地質職の主な仕事内容は、「新規鉱山発掘のための探鉱活動」と「自社保有鉱山の操業支援業務」です。「新規鉱山発掘のための探鉱活動」は、文字どおり新しい鉱山を見つける仕事です。まずは、文献情報や学会情報などを基に、どの場所に目標鉱物があるか目星を付けます。次に、実際に有望な土地を歩いて調査する「地表踏査」を行い、地上から地下の様子を予測します。地表踏査の結果、地下に有望な鉱床がありそうであれば、ボーリング調査を行い地下の試料を採取します。各種調査の結果、鉱山開発を検討する価値があると判断されれば、社内全体で経済性評価を実施します。時には海外政府と直接協議することや、海外で地質調査を行うこともあります。「自社保有鉱山の操業支援業務」は、当社の石灰石鉱山や銅鉱山の残鉱量や品位を詳細に調査し、各鉱山の採掘計画や生産計画に反映できるようデータを収集する業務です。調査は数日で終わることもあれば、鉱山の規模によっては数週間かけて調査することもあります。採掘が進むと想定とは異なる地質が表出することも珍しくありません。瞬時に対応し、常に各鉱山の最新の地質モデル図を作成する必要があります。

代表的な業務内容

  • 国内外への地質調査(フィールドワーク)
  • 新規鉱山発掘案件
  • 既存鉱山の操業支援
  • 鉱量計算
  • 地質図作成
  • 鉱山のモデル図作成
  • 鉱業権管理
  • 地質系の学会出席
  • 地熱発電への関与
  • 物理探査

この仕事に向いている人

●石が好きで、フィールドワークが好きで、資源開発に興味があり、
大きなモノづくりに興味がある人
●環境の変化を楽しめる人

当社は国内だけでなく、海外へも出張して地質調査を行います。ジャングルや道なき道を進むこともあります。新規・既存の鉱山の両方に関わり、鉱山会社の事業に不可欠な鉱山探しをする大切な責任を担っています。フィールドワークをすることや、PCで鉱量を計算することなど、両極端に見えるこれらの仕事を結び付けることができる人が向いているかもしれません。

技術系総合職
(採鉱・土木職)
採掘現場の最前線に立つ
スペシャリスト

本社勤務

本社の採鉱・土木職の社員が勤務している部署は、生産技術部鉱務課です。鉱務課の仕事は、国内の石灰石鉱山・採石所や、南米チリの銅鉱山の操業支援業務を行うことです。鉱山への技術的指導をすることや採掘計画の立案などを本社の視点から支援することを通して、各鉱山の安定操業に貢献しています。また、同業他社が集まる各団体・協会に定期的に参加することにより、自社だけでは得られない鉱山操業に関する知識・技術を習得します。それらを各鉱山に水平展開することにより、鉱山をさらに安全に、そして効率的に操業できるように支援していくことも、重要な役割の一つです。また、各鉱山で行われる大型工事の精査や評価、新規鉱山案件の検討も、重要な業務の一つです。

代表的な業務内容

  • 当社資源事業における中長期的な事業戦略の立案・推進
  • 採掘計画の評価
  • 採掘計画立案の支援
  • 施業案など行政機関への提出資料のチェック
  • 鉱山への技術的指導
  • 各鉱山での土木建築への協力・支援
  • 小規模鉱山への業務支援(行政機関への書類作成など)
  • 国内外新規案件の評価
  • 各学会・協会への参加
  • 各大学との連携・共同研究
  • 各メーカーとの連携
  • 工事業者の紹介
  • 休廃止鉱山の管理
  • 各鉱山の生産状況把握

鉱山勤務

鉱山の採鉱・土木職の仕事は、鉱山を安全に効率よく採掘し、資源を安定的に供給することを目的としています。仕事内容は、採掘計画の立案、鉱山の測量、重機の整備・管理、保安管理、現場社員への作業指示(番割)、鉱山道路などのインフラ管理などがあります。採鉱・土木職は、毎日重機を操縦するのではなく、巨大な重機を操縦する社員や、石灰石の発破作業に従事する社員に対して、採掘計画に基づき、正確に作業指示を出し、採掘作業全体をマネジメントすることが仕事です。また、鉱山で使用する重機の整備・管理も重要な仕事です。日々硬くて重い鉱石を扱っている重機を、定期的かつ計画的に整備し、安定的に使用できる状態に保つことは非常に重要です。採掘に関わる全ての作業は資源を安定的に供給することを目的に、中長期的な視点で計画・判断されています。

代表的な業務内容

  • 採掘計画の立案
  • 鉱山の測量
  • 現場社員への作業指示(番割)
  • 重機整備・管理
  • 保安管理
  • 鉱山道路などのインフラ管理
  • 堆積場の管理
  • 火薬の管理
  • 施業案など行政機関への書類提出
  • 自然環境保全
  • 採掘跡地の緑化

この仕事に向いている人

●資源の採掘の最前線に立ち責任感ある仕事がしたい人 ●圧倒的なスケール感、唯一無二の非日常を楽しみたい人

採鉱・土木職は中長期的な視点で、鉱山・重機・保安・社員を理解し、適切に採掘作業をマネジメントしていくことが求められます。採掘現場の最前線に立ち、「資源の安定供給」の口火を切る仕事であり、その重要度は極めて高いです。「鉱山」という唯一無二のスケール感の中で、責任感や緊張感を程よく楽しみながら仕事ができる人が向いています。

この仕事に就く先輩社員
INTERVIEWS
技術系総合職
(プラントエンジニア職)
プラント設備の安定的な
稼働を守り抜く

本社勤務

本社のプラントエンジニア職の社員が勤務している部署は、生産技術部施設課です。施設課の仕事は、全国各地および海外の鉱山にあるプラント設備が安定的に稼働できるように、機械・電気に関する技術的指導や支援を行うことです。また、鉱山のプラント設備を修理・更新する際には巨額の資金が必要となるため、そのような設備投資を全社的な視点で評価・検討し、実行するかどうかの判断を下しています。中長期的な視点でその投資が必要か、もっと良い方法がないかを模索し、最適な手段を検討することが大切です。さらに、プラントエンジニア職の人材育成の役割も担っています。具体的には、プラント設備の設計方法や講習会で得た機械・電気的な知識を各鉱山のプラントエンジニア職に共有し、知識の底上げを図っています。これら全ての目的は、必要な知識を備えることによって、資源の安定供給に欠かせない鉱山プラント設備の安定稼働を果たすためです。

代表的な業務内容

  • 各鉱山への技術的支援・指導
  • 各鉱山の設備投資計画の審査
  • プラント設備の調査研究
  • 外部講習への参加・情報収集
  • プラント設備の統括管理
  • プラント設備の設計支援

鉱山勤務

鉱山のプラントエンジニア職の主な仕事内容は、鉱石を破砕・運搬・出荷するあらゆる機械設備や、それら機械設備に電力を供給する電気設備の保守・点検を行い、日々安定的にプラント設備が稼働するように管理することです。プラント設備の安定稼働は、資源の安定供給のために欠かせません。鉱石を破砕する工程から最終的に出荷する工程までの全工程にプラント設備が必要になります。このプラント設備の安定稼働のために、「プラント設備の管理」、「鉱石の生産管理」、「現場社員への作業指示」を行います。「プラント設備の管理」は、機械・電気系設備を保守・点検し、故障しないように適切に管理する仕事です。「鉱石の生産管理」は、プラント設備を使用し生産される鉱石の数量や品質を管理し、生産計画に基づく生産がされているかを管理する仕事です。「現場社員への作業指示」は「番割(ばんわり)」と言います。生産計画やプラント設備の状況により、日ごとに変動する現場社員の仕事を管理・指示します。機械・電気の両方を含む巨大なプラント設備を管理する中で、計画的に工事することもあれば、急な故障に見舞われて急遽工事することもあります。工事する際は、工事の立案・見積・業者選定・工程管理・実行を管理します。また、電気職の場合は、電気特有の制御盤・変電所・変圧器・高圧電線などを管理しており、鉱山によっては電気主任技術者の資格が必要となるため、その資格の取得を目指すことになります。

代表的な業務内容

  • プラント設備管理(保守点検)
  • 現場社員管理(労務管理含む)
  • 番割(作業管理)
  • 生産管理(鉱石の数量・品質)
  • 施工管理
  • 設備投資計画立案
  • 大型工事実施
  • 必要資格取得(エネルギー管理士など)
  • 鉱石の品位分析
  • 制御盤管理
  • 変電所管理

この仕事に向いている人

●鉱山でしか見ることが出来ない
巨大なプラント設備相手に機械・電気の知識を活かしたい人
●調整能力が高く、マルチタスクを熟せる人

プラントエンジニア職は、「プラント設備の管理」、「鉱石の生産管理」、「現場社員への作業指示」を行います。これらの仕事は鉱石の生産元・販売先に影響を与えるため、採鉱・土木職や営業(成品係)職と常に連携を取る必要があり、社内でのコミュニケーションは欠かせません。また、緊急性のある工事を行う際は、社外の工事業者にスピード感のある設備補修を依頼することもあります。そのような時には、常日頃の人とのコミュニケーションでお互いをどれだけ知っているかがカギとなります。

技術系総合職
(研究開発職)
化学技術で鉱山を支え、
鉱山由来の技術で社会を支える

本社勤務

研究開発職の社員が勤務している部署は、本社研究開発部です。東京都西多摩郡にある研究開発センターが勤務地です。研究開発職の仕事は、大きく分けて「鉱山に関する研究」「鉱山由来の技術を用いた機械・環境商品の研究」「全く新しい素材の研究」の3つがあります。「鉱山に関する研究」は、鉱物プロセス開発課が担っています。鉱山で採掘された石灰石を高度な分析装置を用いてより詳細に分析することや、チリの銅鉱山のプラント設備で用いられる「選鉱技術」を研究することです。「鉱山由来の技術を用いた機械・環境商品の研究」は、機械・環境開発課が担っています。長年の鉱山開発・操業で得た科学的な知識・ノウハウを基に、様々な機械商品や環境商品を研究開発しています。機械商品には産業用空気清浄機や集塵機のフィルターなどがあり、環境商品にはポリテツ®という化学薬品があります。特に、ポリテツ®は当社の主力商品として、主に下水処理場で水処理剤として使用され、下水汚泥の処理コスト削減や環境負荷の低減に貢献しています。「全く新しい素材の研究」は、新素材開発課が担っています。主にナノストラータやシリナックスという当社独自の新素材を開発しています。特許を取得している商品も多く、一つの商品の研究には10年単位の時間がかかることもありますので、忍耐強く取り組む必要があります。

代表的な業務内容

  • 鉱石の分析
  • 選鉱技術の改良
  • 銅鉱石の副産物である金銀の回収技術研究
  • 鉱石への炭酸ガスの固定化の研究
  • 水処理剤「ポリテツ」の開発
  • 納品先訪問・現状把握
  • 機械商品の設計・開発
  • グループ会社への技術支援
  • 新素材の開発
  • 国際学会などへの出席
  • チリの銅鉱山への出張

この仕事に向いている人

●根気強く、粘り強く研究に取り組める人 ●結果よりプロセスを重視する人

当社が行っている研究内容と全く同じことを学生時代に学んでいた社員は多くありません。だからこそ、「鉱山と研究に何か関係があるの?」「面白そうなことをしているな」といったシンプルな興味をまずは持っていただける方や、研究が好きかつ何をやるかよりもどういったプロセスを踏むかを重視する方に向いているかもしれません。当社の研究開発職には、無機化学、有機化学、選鉱、地質、生物学、機械・電気などを学んでいた社員がおり、バックグラウンドは多種多様です。さまざまな専攻の知識を結集し、鉱山会社の研究部門として会社を支えています。時には長い期間をかけて一つのテーマに取り組む必要がありますので、忍耐強く研究を楽しむことが大切です。

事務系総合職
鉱山を陰から支える
“なんでも屋”

本社勤務

本社勤務の場合、営業・経理・総務・人事に大きく分かれます。全ての職種に共通している点は、日本全国および海外の鉱業所・支店・グループ会社を統括しており、販売面・損益面など全てにおいて、会社全体の舵取りをする役目を果たしているという点です。「営業」には、石灰石などを販売する資源営業と、銅精鉱の調達や電気銅など銅地金の販売をする金属営業があります。「経理」は管理課・決算課・財務課などに分かれ、中期利益計画の策定、単体・連結の決算業務、資金管理・調達・運用など、それぞれ異なった業務を行っています。「総務」の仕事内容は、株主総会運営、鉱業権などの権益管理、法的事案の対処、社有地管理、広報・IR業務などです。「人事」の仕事内容は、人材育成・能力開発、採用活動、人事政策の策定、労働組合との交渉、D&Iに関する取り組みなどです。

代表的な業務内容

資源営業
  • 国内の石灰石鉱山で採掘された石灰石を国内外の取引先へ販売
  • 取引先との売買契約の締結および更新
  • 価格交渉
  • 配船業務(鉱業所・支店との連携)
  • 市場調査、開拓
  • 取引先ごとの状況把握、情報収集
  • 事務処理(請求書作成、契約書作成など)
金属営業
  • 自社および他社銅鉱山からの銅精鉱調達
  • 銅精鉱売買交渉、契約締結
  • LME(ロンドン)などの国際会議への参加
  • 銅スクラップの調達
  • 銅ヘッジ業務(先物取引)
  • 電気銅の契約交渉・出荷
  • 電気金・銀の出荷
  • 金銀ヘッジ業務
  • 共同出資する日比共同製錬社の運営
経理
  • 連結決算業務
  • 資金調達、運用
  • 税務処理、申告
  • 固定資産管理
  • 利益計画策定
  • 予算策定
総務
  • 株主総会運営、株式事務
  • コーポレートガバナンスコードへの対応
  • 権益(鉱業権など)管理
  • 不動産(社有地など)管理
  • 休廃止鉱山管理
  • 鉱害賠償対応
  • 重要契約、訴訟への対応
人事
  • 給与、賞与に関する対応
  • 労働組合との交渉
  • 独身寮や社宅などの福利厚生施設の管理
  • 人事諸制度の制定、改定
  • 採用、研修、人材育成に関する対応
  • D&Iに関する取り組み

鉱山勤務

鉱山勤務の場合、本社勤務と同じく営業(成品)・経理・総務・人事に分かれています。当社では、鉱山での営業を「成品(せいひん)係」と呼んでいます。「成品係」の仕事内容は、数量・納期・品質などの観点から、取引先から受注した石灰石をオーダーどおりに出荷できるかどうかについて、鉱山の採鉱職やプラントエンジニア職と協議し、出荷可否を判断することがメインです。受注から出荷するまでの工程において、様々な部署との連携が欠かせません。「経理」の仕事内容は、鉱山ごとの決算業務、予算策定業務、重機・プラント設備などの固定資産管理業務、現預金出納業務などがあります。鉱山現場に直結する固定資産や工事費の管理など当社特有の業務が多く、扱う資産・数字のスケール感は圧巻です。「総務」の仕事内容は、鉱業権などの権益管理、鉱山操業に必要な許認可手続き、鉱山周辺の地元地域・行政機関との折衝などがあります。地元地域との関係を良好に築き、共存共栄を目指し、常に対話することが重要です。「人事」の仕事内容は、鉱山で働く社員の給与・賞与の管理、独身寮や社宅の管理、労働組合との交渉、鉱山現場の社員がより働きやすくなるための制度改革などが含まれます。

代表的な業務内容

成品
  • 配船業務
  • 貯鉱管理(在庫管理)
  • 品質管理
  • 地元業者との契約・交渉
  • 荷役業務指示
  • 事務処理(請求書作成、契約書作成など)
経理
  • 決算業務
  • 現預金出納業務
  • 固定資産(巨大な重機やプラント設備)管理業務
  • 予算策定業務/貯蔵品管理業務
  • 軽油などの管理業務
総務
  • 権益(鉱業権など)の管理
  • 鉱山操業に必要な許認可手続き
  • 鉱山周辺の地元地域・行政機関との折衝
  • 鉱山操業に関する地元地域との取り決め遵守・周知
  • 社有地管理
  • 採掘用地などの土地賃貸借契約交渉
人事
  • 給与、賞与に関する対応
  • 労働組合との交渉
  • 独身寮や社宅などの福利厚生施設の管理
  • 鉱山における人事諸制度の制定

この仕事に向いている人

営業・成品
●オールラウンダーな人、営業として前面に立ちたい人

営業・成品には、顧客・市況を見る能力、人と積極的かつ友好的に関わる能力、
自社の鉱山状況・生産計画を分析する能力など、様々な能力が必要とされています。
色々な場所に気を配り、全てをバランスよくこなす必要があります。

経理・総務・人事
●自分に何が求められているかを敏感に察知し、常に能動的に動ける人 ●陰ながら人や社会を支えたい人

経理・総務・人事は、管理部門として会社を裏から支えています。
裏方だからと受け身な姿勢を貫くのではなく、巨大な鉱山を支える社員の一人として、
鉱山全体が円滑に操業され、会社が資源の安定供給という責務を果たすことができるように責任感を持って仕事をします。