鉱山との
繋がりを大切に、
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K.K

入社9年目
商学部 商学科卒
本社経理部決算課 経理 主任

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日鉄鉱業グループ全体の会計を担う、立役者

経理部では、会社内のお金の管理、いわゆる会計に関する仕事を行っています。その内容は、大きく分けて二つあります。一つは、経営層などの社内向けの「管理会計」と、もう一つは、株主や債権者などの社外向けの「財務会計」です。私の所属する決算課では、「財務会計」を担当し、社外に向けて情報提供を行っています。また、日鉄鉱業はグループ会社であるため、私たちは日鉄鉱業一社だけでなく、グループ全体のお金の管理を行っています。一般企業の経理よりも仕事のスケールが大きいことは、当社ならではの魅力でもあります。
中でも、私の主な仕事は、決算業務と開示業務です。まず、決算業務とは、一年間のうちに会社がどれだけの利益を生み出し、資産や負債がどのような状況になっているのかを取りまとめる業務です。こうした決算業務によって数字を整理したら、“決算短信”や“有価証券報告書”と呼ばれる社外に向けた決算資料を作成し、公表します。それが開示業務です。この一連の業務を決算課で担当しています。開示業務では、社内の人だけでなく、社外の人の目に触れる資料を作成することになります。その分、緊張感が伴いますが、同時にやりがいや達成感も大きいと実感しています。

鉱山での事業と、経理上の数字が結びついた経験

以前に大分県の鉱山に配属され、経理として働いていたことがあります。その時の経験で印象に残っているのは、固定資産に関する業務です。当社の主力商品である石灰石の採掘、加工、販売を行うには、重機やプラント設備などの固定資産の存在が欠かせないのですが、こうした固定資産の新規購入や処分を行うにあたっては、経理上登録作業や抹消作業が必要となります。そこで、せっかくであればと現場の担当者にお願いして、頻繁に固定資産の現物を見せてもらうようにしていました。百聞は一見に如かず。現場にあったのは、これまでに見たことのない重機やプラント設備ばかりでした。さらに、疑問があればその都度質問することで、自身の知識として吸収することができました。
また、この経験によって、鉱山現場での事業活動と経理上の数字を結びつけて考えられるようになったと実感しています。鉱山で働くまでは、“石灰石鉱山での事業”と聞いても、実際にどのような仕事が行われているのか、正直想像がつきませんでした。例えば、「石灰石の在庫は5,000トン」なんて言われても、ピンと来なかったのです。だからこそ、鉱山で使用される重機や生産された石灰石を実際に間近で見た経験は、そこでどのような活動が行われ、それがどれくらいの費用感であるのかを感覚的に掴むために、とても役立ったと感じています。

責任のある仕事を任せてもらえる、チャレンジングな環境

この仕事に携わる中で最も嬉しかったのは、上司からの「これほど修正が少なかったのは初めてだよ。」という言葉です。開示業務のうちの一つである“決算短信”と呼ばれる投資家向けの資料を作成していた際に、決算の数字だけでなく、誤字・脱字などの修正が少なかったことから言われた一言でした。経理という業務は正確さを重視する必要がありますが、人の手で行う作業ですので、どうしても誤りは出てきてしまいます。だからこそ、修正の少なさを褒めていただいたこの言葉は、自信につながりましたし、嬉しかったですね。
また、鉱山というスケールの大きさによるものなのか、若いうちから責任のある仕事を任せてくれる、懐の深い上司や先輩が多いです。ただ任せるのではなく、ミスがあれば指摘やフォローをしてくださるので、安心して働くことができています。入社前から、日鉄鉱業には「少数精鋭で、若手のうちから幅広い業務を任せてもらえる環境がある」と聞いていましたが、本当にそのとおりだと実感しています。だからこそ、経理のスキルも、精神力のタフさも成長できているのだと思います。
そして、今後入社される方には、ぜひ「好奇心」を大切にしてもらいたいです。経理の仕事は、会計基準や税制など、様々な知識が必要です。そのため、分からないことがあれば、何が正解で不正解なのか、会社としてどんな判断が望ましいのかを検討しなければなりません。その過程を面倒に思わず、好奇心を持って調べられる方なら、楽しみながら働けるのではないかと思います。