好奇心を武器に、
変化する
現場を見極める

Y.W

入社16年目
工学部 機械システム工学科卒
本社生産技術部施設課 (機械職)

Introduction Movie

各鉱山のプラント設備を、効率よく適切に管理

生産技術部施設課は、国内外にある各鉱山と協力しながら、鉱石の生産・操業体制に関する課題を解決していく部署です。その実現に向け、プラント設備を更新・改善するための、機械や電気に関する技術的な支援・審査に加え、付随する社内の関係部署との調整も担っています。例えば、各地の鉱山からプラント設備の更新などに関して相談を受けた際には、計画の初期段階から検討や評価を行い、省力化、効率化などのコスト削減に努めています。また、プラントエンジニア職の人材育成も私たちの仕事です。育成の基本は、各鉱山でのOJT教育ではありますが、本社からも随時、若手の業務をフォローするとともに、設備設計や工事の施工管理を習得してもらうための技術的な育成支援も行っています。
中でも、現在私が携わっているのは、プラント設備の効率化を目指した業務です。具体的には、生産性の向上や、省エネ化に向けたプラント設備の改善計画の推進、鉱山で大型プラント設備を新設する際の業務分担などのサポートを行っています。また、鉱山から打診されるプラント設備における投資案件について、機種の選定、工事手段、費用などを検討し、妥当性があるかどうかを判断します。さらに、鉱山から提出されるプラント設備などの点検報告書をもとに、管理が適切であるかを確認することも私たちの大切な仕事です。

どんな仕事においても、安全第一を徹底

私は、入社以来、2か所の鉱山にプラントエンジニア職として勤務していました。その時に携わっていた仕事は、大きく分けて生産管理と設備管理の二つです。まず、生産管理とは、鉱石の生産量の管理業務のことです。鉱石を採掘する担当者と、鉱石を出荷する営業担当者の間に入り、それぞれと連絡を取り合いながら、鉱石の生産量に過不足がないように生産計画を立て、生産設備の運転指示を行っていました。一方、設備管理では、プラント設備の更新や補修計画の立案推進、設備故障への対応を行っていました。これらの業務では、実際に現場で動くプラント設備を管理します。そのため、様々な機械の特徴や使用方法を学べるだけなく、トラブルの対処も経験することができました。現在、本社では、各鉱山の生産体制やプラント設備に関する課題に対しアドバイスを行っていますが、そのアドバイスは現場で培った経験がベースとなっています。
また、私はどんな業務に対しても、「けがをしない・させない」を徹底しています。そのきっかけとなったのは、入社式後の保安研修の終わりの挨拶としてかけられた「ご安全に」という言葉です。これは、現場での安全意識向上のために使われる挨拶で、鉱山で勤務していた際にも毎朝口に出していました。本社においても設備の導入・検討の際には、安全対策への配慮が欠かせませんので、日々意識しています。

周りからの感謝の声が、次への活力に

この仕事のおもしろさは、プラント設備の企画段階から、実際の運転段階まで一貫して携われることだと思います。私たちは、プロジェクトが立ち上がると、長い期間をかけて企画・検討、予算作成などの準備を行っていきます。だからこそ、最終的にプラント設備の工事が完了し、無事に試運転が終えられた時のやりがいは大きいです。また、プラント設備のトラブルで復旧対応を行った末に、運転が再開された時には、ほっとするとともに達成感を味わうことができました。さらに、こうした対応を行った後には、周りの方から感謝や労いの言葉をいただくことも多く、その充実感や嬉しさは格別です。そのため、途中で大変だと感じることがあっても、次はもっと頑張ろうと意欲が湧いてきます。
また、全国各地の鉱山の生産現場では、プラント設備の運転状況や人員の増減、その他天候によっても、日々状況が変化していきます。そのため、状況に合わせて都度ベストな選択ができるように日頃からあらゆる物事に対して好奇心や探求心を持ち、現場を理解したいと思える方に来てもらえたらありがたいです。加えて、私たちの業務では、現場の担当者とはもちろん、社外のメーカーや業者の方々との連携も欠かせません。よって、相手とのコミュニケーションからしっかりと信頼関係を構築できる方だと、活躍できるのではないかと思います。