技術と知識で、
未来の
鉱山開発を拓く

T.S

入社5年目
環境科学研究科 修士課程卒
本社研究開発部 鉱物プロセス開発課 研究開発職(選鉱)

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国内屈指の選鉱技術者が集まる、専門家集団

私が所属する研究開発部は、特許や知的財産などを管理する開発管理課と研究部門である鉱物プロセス開発課、新素材開発課、機械・環境開発課の4つの課で構成されており、中でも研究部門の3課では、既存および新規鉱山の操業支援をはじめ、新規事業のための技術や素材、商品の開発、時代やユーザーのニーズに合わせた既存商品の改良を行っています。
その中で、私は鉱物プロセス開発課に所属し、物理・化学的なアプローチから既存および新規銅鉱山のプラント設備の設計開発のサポートをしています。具体的には、鉱石を有価鉱物と不要鉱物とに分別する「選鉱」に関する研究開発業務を行なっています。新規銅鉱山開発に必要なプラント設備設計用の試験や、操業中の銅鉱山の選鉱成績改善を目的とした試験、さらには環境負荷改善のための基礎研究など、試験・研究内容は多岐にわたります。また、新規銅鉱山開発プロジェクトの場合は、鉱山によって鉱石の組成や性質が異なるため、ラボ試験はもちろん、ややスケールの大きい試験を行い、最適な選鉱フローや条件の決定を行います。さらに、先述した基本業務以外にも、国内外の鉱山で採掘された石灰石の詳細な品位分析や各大学や研究機関との共同研究など、様々な業務に携わる機会があります。

人間関係に支えられ、より良い仕事ができる

仕事をする上で心掛けていることは、こまめな確認と相談です。自分の思い込みによる誤解や齟齬が生まれないように試験やプロジェクトの進め方はもちろん、些細な事務手続きに関しても、こまめに「この理解で合っていますか?」と常に確認しているほか、同僚に相談することで自分では思い付かないアイディアを貰っています。また、全体的なスケジュールを意識することも大切にしていることの一つです。個別の試験に注力しているとつい疎かになってしまうため、全体のスケジュールから見た際の現在の進捗や、それに合わせた作業調整を意識的に行うように心掛けています。
こうした相談がしやすい理由は、上司をはじめ周囲の社員がとても良い人間関係を築いてくれているからです。例えば、以前、年末の忙しい時期に膨大な資料の確認作業を上司にお願いしたうえに、私がほぼ同じタイミングで測定機器を壊してしまいました。上司にとっては二重苦だったはずですが、申し訳ない気持ちを伝えたところ、上司から「確認作業も上司の仕事の一つだし、機器の故障による損失は期待される成果に比べて桁が違うので、そんなに気にする必要はない。それよりも“実りある年だった”と振り返ってくれると嬉しい」という言葉を頂いたのです。その言葉をきっかけに、失敗を心に留めることも大切ではあるものの、それに囚われ過ぎていた自分に気づき、気持ちを切り替えることができました。こうしたフォローや信頼があるからこそ、気兼ねなく確認や相談ができるのだと思います。

「楽しい」という気持ちが、次の仕事に向かわせる

私が当社で働いている理由は、「仕事が楽しく、興味深いから」というとてもシンプルなものです。就職活動の際、銅の生産から製品化に至る過程のいずれかに携わりたいと考え、非鉄金属業界を志望しました。さらに、大学院在籍時の研究内容に関係していた「選鉱技術」に携わり理解を深めたいと考え、日鉄鉱業を志望しました。その意味で、そもそも興味があり志望していた業務に現在携われていることが嬉しく、日々の試験も鉱山の現場を見られることも、全て「楽しい」という感情がベースにあります。もちろん、仕事は生活をするための手段でもあるので、報酬もモチベーションの一つです。また、周囲の人間関係が良好でストレスなく続けられていることも、当社で働き続けられる理由の一つです。
だからこそ、これから当社に来る方にも、専攻や専門性などは気にせず、当社の事業や業務内容に面白さや楽しさを見つけて欲しいと思っています。実際のところ、私が所属している部署においても、大学での専攻は地質や化学などが多く、選鉱技術を学んでいた人はそれほど多くありません。むしろ、各々のバックグラウンドが多様である方が多角的なアプローチに繋がると思うので、選鉱技術を学んでいない方も大歓迎です。また、研究開発部での研究業務の多くは、学生時代の研究のような試験と結果の解析の積み重ねの連続になるため、研究そのものが好きで、コツコツした作業が苦ではなく、日々根気よく取り組める方であれば楽しく仕事ができると思います。もちろん、困った時や失敗した時は、私をはじめ先輩社員がフォローするので、安心して入社頂ければと思います。