銅の供給を通じ、
社会を照らす

K.F

入社6年目
経済学部 国際経済学科卒
本社金属営業部 金属課 原料担当 主任

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日本中に、安定して銅を供給し続けるために

金属営業部金属課で扱っている商材は、主に銅の原料となる「銅精鉱」とそれを基に製造される「銅地金」です。まず、銅鉱山で採掘された銅鉱石を選鉱した“銅精鉱”と呼ばれる原料を海外から調達し、共同出資および製錬委託している製錬所へ納入します。その後、最終的に完成品となった“銅地金”の販売まで行います。このように日鉄鉱業グループでは、銅事業における利益の最大化を目的として、アタカマ鉱山社による銅鉱石の採掘・生産、金属課による銅精鉱の調達から銅地金の販売までの一貫した業務を手掛けています。また、銅は日鉄鉱業の主力商品である石灰石と同様に、社会インフラを守るために欠かせない存在です。そのため、起点となる銅精鉱の安定的な調達・供給は、私たちの使命だと考えています。
金属課では、銅の原料となる銅精鉱を調達する「原料担当」と、銅地金などの完成した商品を販売する「地金担当」に分かれ、それぞれが専門的なスキルを習得し、互いにサポートし合っています。このうち私が携わっているのは原料担当の仕事です。その内容は、予算策定にはじまり、契約を締結している国内外のトレーダーや海外の鉱山会社との商談、銅精鉱を輸送する船舶が製錬所に到着するまでのスケジュールと現状確認、さらにはその売買に関する支払い確認まで様々です。銅精鉱を船舶で輸入する際は、海外の鉱山から日本へ到着するまでに平均して一ヶ月ほどかかるため、船舶のリアルタイムな状況把握は、私たちの大切な仕事となっています。

現地で見た銅の原料の製造工程を、交渉に活用

現在所属している金属営業部に異動する前、日鉄鉱業が南米・チリ共和国で操業するアタカマ鉱山社において、人事担当として働いていました。当時行っていた仕事は、従業員の労務管理や毎月の給与計算、社会保険手続き、入退職者の管理、さらには人件費の予算策定などでした。人事に関する制度やルールを、スペイン語で現地の社員に説明する機会も多かったです。加えて、社員がどのように働きたいのかをヒアリングし、新しい人事制度の制定やルールの改善などに反映させていました。
主に海外で行っていた仕事は人事関係が多かったですが、銅鉱山現場に身を置いて勤務したという経験は、現在の仕事にも活かせています。金属課では、南米をはじめとする世界各国の銅鉱山から銅精鉱を買う、つまり“買鉱”も行っています。私がいたチリのアタカマ鉱山社では、銅精鉱の生産から出荷まで行っていました(売る側)ので、実際にそのプロセスを現地で学べた経験は、現在の買鉱交渉を進める(買う側)うえで大いに役立っていると実感しています。
また、日本の石灰石鉱山、海外の銅鉱山、本社を経験した中で、大切だと感じているのはコミュニケーションです。どんな場所においても、良好な人間関係があったからこそ、乗り切ることができた仕事が多々あると感じています。そのため、何気ない日常会話はもちろん、食事の場での近況報告などを重視しています。もう一つ大切だと感じているのは、常に最善を模索することです。働くという観点からすると、海外では、常に新しい変化や状況を察知し、柔軟に取り入れていこうとする点に秀でているので、日本でも新しいことに臆することなく取り組んでいきたいと考えています。

それぞれが望むキャリアステップを叶えてくれる環境

以前勤務していたチリの現場はもちろん、現在の金属課の業務においても、海外のトレーダーや鉱山会社との商談の際に、英語やスペイン語を使用する機会は多いです。私は、学生の頃から海外勤務や外国語を活用した仕事に携わりたいと考えていたので、望んでいたキャリアを歩めていると実感しています。また、金属課が主力として扱う銅は、電気自動車などにおける需要が増加する見込みで、将来的には全世界的にさらに価値のある素材になると考えています。こうした将来的な可能性を秘めている業界で働けること自体が、現在の仕事のモチベーションにつながっています。
そんな当社に事務系総合職として入社すると、総務、経理、人事、営業など様々な職種に挑戦するチャンスがあります。そのため、積極的に学ぶ姿勢を持ち合わせていれば、活躍の場が広がるはずです。周りの上司や先輩は、決まったキャリアを用意するのではなく、きっとあなたの進みたい・あなたに合ったキャリアを尊重してくれると思いますので、安心して何事にもチャレンジしてみてください。また、国内、海外の各事業所や本社などの働く場所に関わらず、人とのつながりを大事にする社風があります。だからこそ、どんな時でも前向きに、コミュニケーションを取れる方と一緒に働けたら嬉しく思います。