経理部 財務課/颯田篤

数字が動く、人の想いが動いている。

入社して最初の配属先は、大分県()()()市にある石灰石鉱山の拠点でした。大分の事業所では、採掘・加工・出荷の各工程が日鉄鉱業グループの関係会社によって分業されています。私はその一つである、津久見石灰石という加工会社へ出向。そして関係会社を含め、同時に計3社の経理を担当していました。日鉄鉱業と比べると、一つひとつの会社の規模は大きくありません。しかし、だからこそ経理に関する全ての業務を私一人でやらなくてはいけませんでした。

出向先では、自分の親ほどの年齢の大ベテランに囲まれ、経理に関する質問を受ける日々。難しい仕事に頭を悩ませていましたが、現場では日鉄鉱業だからとか関係会社だからといった壁は一切ありません。同じ使命のもと、大きなプロジェクトを進めていく仲間。一人前でない私に対しても、現場のみなさんはとても温かく接してくれました。だから私も、「早くこの人たちの役に立ちたい」と自然と思うようになり、主体的に学ぶようになっていったんです。その結果、出向期間の3年で、一通りの経理ノウハウを身につけることができました。

現在は日鉄鉱業の東京本社で経理を担当しています。本社は各拠点の膨大な数字を取りまとめている中枢機関。それぞれが専門的なスキルを活かし合えるよう、各課で業務を分担しています。私は財務課で資金調達を担当しています。資金調達は、鉱山プロジェクトの立ち上げから操業にかかるお金を、銀行から借り入れるという重要な役割を担っています。そのため、数字と向き合うばかりではいけません。たとえば、融資取引で必要な経営計画書の作成にしても、企業のビジョンや戦略を明確に伝えることが求められます。そこには交渉力はもちろん、人や企業として純粋に信頼できるかという判断基準があります。日鉄鉱業は一般的な製造業と違って事業がイメージしづらいので、その魅力を伝えることに特に注力しています。銀行の担当者さんには、高知県にある当社の基幹事業所で、日本有数の生産量を誇る鳥形山鉱業所の見学にご案内し、我々の鉱山事業の意義を伝えるようにしています。結局は、会社と会社のつながり、人と人とのつながりですから。数字が動くその根本に、人の想いがあるのを忘れていけません。