成品/比嘉優祐

肩書きなんかより、意義と誇りを。

大学では国際経営を専攻していました。日鉄鉱業を選んだ理由は2つあります。海外の鉱山で働くチャンスがあること。資源に関わる仕事がしたいと思っていたこと。それで日本が自給できている資源を調べてみると石灰石だとわかり、日鉄鉱業に辿りついたんです。入社してからはまず営業をやっていました。そして3ヶ月前、ここ鳥形山鉱山の海岸プラントに配属。現在は成品係として、出荷の発注をしてくる営業と、生産に関わる鉱山の人たちとの橋渡しをしています。

どの船に、どの成品を、どのくらい船積みするのか。生産量を把握して出荷までのプランを管理するのが成品係の仕事。また、外国船が入港する際には、フォアマン(荷役責任者)として話を進めるのも私の役目です。船に乗り込んで、Cheef  Officer(C/O:一等航海士)と呼ばれる船側の責任者と話し合います。当日の細かいスケジュールから、船積みの仕方まで。出荷先は国内だけでなく世界各国に届けます。もちろん、外国船の乗組員は外国人ばかり。会話も英語です。国や会社によって微妙に異なる感覚を、お互いが納得できるまで調整します。

成品係に配属された当初は苦労しました。営業をしていた頃は目の前のお客さんで話が完結することが、鉱山に来てからは一筋縄ではいかない。相手は社内の人が多いのに、いろんな部署が絡んでくるので、各現場の状況や仕事内容が頭に入ってないと話についていくことすらできません。一連の生産ラインを把握するまで、相談を受けても一人で判断できない。それで対応が遅れ、たくさんの人に迷惑をかけてきました。本当は「こいつに任せれば大丈夫」と思われるような人になりたいですね。そのために時間があればプラント内を回って設備を覚えたり、いろんな人と話すようにしています。自分の持ち場に責任とプライドを持って働いている現場の話って、とても刺激をもらえるんですよね。どんなに汗水たらしても、自分の名前は表に出ない。けれど「世の中の生活を支えている」、その誇りを胸に日々働いている。僕はそのことを誇りに思います。