日鉄鉱業の地下空洞利用 本文へジャンプ
釜石鉱山概要


大正時代の採掘の様子 ○歴史
 「釜石鉱山」の端緒は古く,1727年久子沢において江戸幕府採薬使阿部将翁が磁石石を発見したことに始まります.
 時代が下り1857年大橋で盛岡藩士大島高任が初出銑に成功すると本格的な鉱山開発が始まりました.1874年には官営製鉄所直営となり,1939年,日鉄鉱業株式会社の創立とともに鉄鉱石採掘を引き継ぎました(※銅鉱石採掘は1950年の新山坑銅鉱床発見以降).
 1979年に釜石鉱山を設立して事業を引継ぎ現在に至ります.

○位置と自然条件
 「釜石鉱山」は,岩手県の中南部海寄りに位置しています.JR新花巻駅の東約70km,三陸海岸の良港釜石港からは西へ約20kmの距離で,新花巻駅からは車,電車(釜石線)ともに所要約1〜1.5時間です.
 釜石鉱山社の事務所は釜石市側にありますが,地下に広く展開している坑道の範囲は,仙人峠を挟んで遠野市から釜石市にかけて,およそ10km四方ものエリアに跨ります.

○周辺地形・自然条件
 地下空洞は海抜1,000m前後の北上山地の背稜直下にありますが,地表部周辺は雑木疎林の国有地で,中心部には広く日鉄鉱業の社有地があります.
 釜石側は夏季冷涼,冬季疎雪で,東北にあっては温暖なすごしやすい気候ですが,遠野側は盆地のために冬には冷え込むことがあります.
 このあたりの地質は中・古生代の堆積岩を始め,各種の火成岩から構成されて,坑内からは弱アルカリ性の清澄な水が豊富に湧いています.








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